top of page

![]() ある田舎の副住職の苦悩と告白 思い切ってペンをとりました。 それは恥を晒すでもありますが・・・・・(ノ◇≦。) 私、副住職の苦悩の告白します。 50歳を過ぎて、虚無感を感じています。 T県の片田舎のS寺で40年余務めてまいりました。 私は、I寺の住職に育てられました。 私のお生い立ちを語ることは 思い切って省略します。 確証はないのです 実の母、父、兄弟に会ったことはありません。 捨てられたと思えば 間違いないかもしれません。 現在も私は独身です。 お寺に人生の半分上も奉仕しました。 住職も独身で、ここ数年は体調を崩し 入退院の繰り返しです。 私が食事、掃除をしてきました。 もちろん、お寺のことは全面担当してるのです。 先週のこと住職が珍しく私を呼んだのです。 私は正住職になる期待を勝手にしていた。 縁者の少ない住職が口にしたことに ただただ狼狽した。 遠い親戚とかの孫の結婚相手が同じ宗派の僧侶、 この寺を正住職として継がせたいという。 | ![]() 突然の話に驚きと失望が走った。 しかもその若僧の面倒を見て欲しいという 私には、正面に見る本堂が 大きく歪んで見えていました。 夕日には、慰めるでもなく 笑っているような奇妙が漂っていた。 橙色の光が境内を照らし 不可思議な気持ちになりました。 来週からその後継者が来院し、 檀家への紹介と住居の建設が始まる。 その檀家の人たちも不思議顔でした。 私の苦悩が心身共に始まっていた。 客殿で毎週行われるご詠歌の会がある。 以前は20人余の人で賑やかに行われていた。 寒い部屋も心地よいご詠歌で 不思議な温かさが伝わる。 ここ数年は5人前後の人で詠まれる。 昨日は始めて見る人がいた。 紹介でE子という。 素朴さと笑顔が印象的でした。 私が今朝、廊下の拭き掃除をしていたら 足元にE子が立っていた。 私は夢かと疑った。 まぎれもなくその人でした。 *現実に僧侶には出世欲などないと思います。 夢世界ですのでお許しを・・・・・・・ *物語をイメージした写真を作りました。 内面が垣間見れれば幸いです。 |
---|
bottom of page