top of page
o0800053211838838702

ある田舎の副住職の苦悩と告白 思い切ってペンをとりました。 それは恥を晒すでもありますが・・・・・(ノ◇≦。) 私、副住職の苦悩の告白します。 50歳を過ぎて、虚無感を感じています。 T県の片田舎のS寺で40年余務めてまいりました。 私は、I寺の住職に育てられました。 私のお生い立ちを語ることは 思い切って省略します。 確証はないのです 実の母、父、兄弟に会ったことはありません。 捨てられたと思えば 間違いないかもしれません。 現在も私は独身です。 お寺に人生の半分上も奉仕しました。 住職も独身で、ここ数年は体調を崩し 入退院の繰り返しです。 私が食事、掃除をしてきました。 もちろん、お寺のことは全面担当してるのです。 先週のこと住職が珍しく私を呼んだのです。 私は正住職になる期待を勝手にしていた。 縁者の少ない住職が口にしたことに ただただ狼狽した。 遠い親戚とかの孫の結婚相手が同じ宗派の僧侶、 この寺を正住職として継がせたいという。

o0800053211838838700

突然の話に驚きと失望が走った。 しかもその若僧の面倒を見て欲しいという 私には、正面に見る本堂が 大きく歪んで見えていました。 夕日には、慰めるでもなく 笑っているような奇妙が漂っていた。 橙色の光が境内を照らし 不可思議な気持ちになりました。 来週からその後継者が来院し、 檀家への紹介と住居の建設が始まる。 その檀家の人たちも不思議顔でした。 私の苦悩が心身共に始まっていた。 客殿で毎週行われるご詠歌の会がある。 以前は20人余の人で賑やかに行われていた。 寒い部屋も心地よいご詠歌で 不思議な温かさが伝わる。 ここ数年は5人前後の人で詠まれる。 昨日は始めて見る人がいた。 紹介でE子という。 素朴さと笑顔が印象的でした。 私が今朝、廊下の拭き掃除をしていたら 足元にE子が立っていた。 私は夢かと疑った。 まぎれもなくその人でした。 *現実に僧侶には出世欲などないと思います。 夢世界ですのでお許しを・・・・・・・ *物語をイメージした写真を作りました。 内面が垣間見れれば幸いです。

© Copyright
bottom of page